ホルムアルデヒド

中国のホルムアルデヒド添加ビールの話題から。
もう、ちょっと前のこととなってしまいましたが。
ビールのおそらく酵母除去のために、日本のように高度な濾過技術を
保有していない(いなかった?)中国のビール工場で、除去のために
ホルムアルデヒドを添加していたのが発覚したという認識です。

んで、マスコミ的には、ホルムアルデヒド=発ガン性あり。しかも
シックハウス症候群の原因だし。問題である。との主張である。

ここで、いつも誤解されているのだが、ホルムアルデヒドの発ガン性は
あくまでも呼吸器経由の摂取の際に見られただけで、水溶液等(今回の
場合のように、バックグラウンド量との判別すら難しい希薄なもの)に
ついては、報告されていない(濃厚水溶液では報告されているので、
おそらく希薄な系では発ガン性無しと見なせると思う)。
また、シックハウス症候群の原因というのも、同じく呼吸器経由の摂取
あるいは粘膜への「気体のホルムアルデヒド」による刺激ではないかと
思う(これまでの種々の報告や、事例を見る限りでは)。

今回のビール中の含有量も、けっして通常の食物に含有されている量を
逸脱したものではなかったようだし。
言うほど問題はなかったのでは?
相変わらず、マスコミに科学的思考力はないなあ、という結論。
ホルムアルデヒドふぐ問題でもそうだったし。
海洋汚染問題としての位置づけは否定しないが、「汚染ふぐ」という
論調には腹立ちましたわ。全くもったいない。
結局、くだんのふぐも、分析値は「非汚染品」と差はなかったし。
まあ、これについては予測してましたが。
分析値がおかしいといい出す科学オンチも世の中にいたなあ。

ちなみに、ホルムアルデヒドが、代謝の機構の一部に組み込まれている
のは、私もそのとき調べるまでは正直知りませんでした(忘れていた
可能性もあるが)。
んで、ヒトの血中にも必ず一定量含まれていると。

しかし、ホルムアルデヒド処理して、ビールの風味は変わらないのだろうか。
そちらの方が、左党(左翼に非ず)の私には大いに気になるところだが。
ちなみに、ギネス愛飲しています。恵比寿も好きです。
が、尿酸値は結構高い方です(涙